基本的な感染対策をしましょう
予防がやっぱり大切「手洗い・ワクチン」
抗菌薬と正しく付き合うことは大切です。でも、抗菌薬を飲まなくて済むのなら、それに越したことはありません。やっぱり、病気にならないのが一番です。感染症にならないために、あなたが今すぐできることがあります。
わたしたちが感染する病原体(細菌やウイルス)の多くは、まずはわたしたちの手に付着します。その手で鼻や口などに触れると、その病原体が体内に侵入し、感染が成立します。また、わたしたちが病原体のついた手でさまざまなものに触れ、周りのヒトがそれらに触れることで、感染が拡がっていきます。わたしたちの手は、さまざまな感染症を運んでいるのです。あなたが手を洗うことで、手についた病原体があなたのからだに侵入するのを防ぐだけでなく、周りのひとに感染を拡げることを防ぐこともできるのです。手洗いは、日々の生活の中でできる、きわめて有効な感染対策です。
手洗いで汚れが残りやすいところ
感染症にはワクチンで予防できるものがたくさんあります。ワクチンをうつと、あなたのからだはその病原体に対して免疫を獲得します。そうすると、その病原体がからだに侵入しても、病気にならない、または病気になっても症状が軽くすむようになるのです。例えば、ワクチンで予防できる細菌感染症には、肺炎球菌感染症、インフルエンザ桿菌(Hib)感染症、破傷風、百日咳などがあります。これらの感染症のワクチンは、いずれも小児の定期接種対象になっています。これは、安全で有効なワクチンを子どもたちに接種し、社会全体で子どもたちを守るためのものです。また、小児期のワクチン接種が十分でない場合、大人になってからでも、足りない分を補うことも大切です。あなたや子どもたちのワクチン接種歴を母子手帳などでもう一度確認しましょう。
日々手洗いを心がけ、必要なワクチンはきちんと接種し、予防できる感染症にかからないように努めましょう。予防できる感染症は、予防するのが一番です。