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(AMR対策臨床セミナー)セミナーでお答えしきれなかった質問に回答します
2024年3月7日
質問
小児期のクラリスロマイシンによる暴露で耐性化しているのでしょうか?
わが国では小児にクラリスロマイシンを投与する例が多いため、成人よりもクラリスロマイシン耐性の頻度が高いことが明らかになっています。ですから小児のピロリ菌除菌ではクラリスロマイシンが含まれている一次除菌法の除菌率は40%を切るくらいよくないのです。一方、メトロニダゾールが含まれている二次除菌法では90%近い除菌率があります。
10年ほど前の報道で、内視鏡等の医療機器が、使い捨てとして製造・供給されているにもかかわらず、少なくない医療機関で洗浄・再利用されている、と聞きました。ピロリ菌が、内視鏡の再利用で感染するリスクはありましょうか?
感染の危険性があるので現在では再利用して使われている可能性はほとんどないと思われます。マスコミ報道などで繰り返し注意喚起がなされた効果と思われます。
ピロリと胃癌の関係はよく理解出来ました。
以前は、飲酒(アルコール)と胃癌の関連が、よく言われていましたが、現在も飲酒と胃癌の関係はどのくらいありますか?
ピロリ菌の感染がなければ飲酒は胃がんを引き起こさないと言われています。感染している人では、アルコールは胃がんの危険因子と言われています。
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1回除菌が確認された1-2年後 抗体価上昇を認めたときの対処は?
ピロリ菌感染のチェックのために、必ず尿素呼気試験を行ってください。結果が陰性の場合は心配いりませんが、陽性の場合は再感染の可能性が高いと思われます。