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AMRの院内感染対策「私たちができること」

標準予防策と感染経路別予防策

2017年9月

標準予防策と感染経路別予防策

 標準予防策は全ての患者に対して行われる基本的な感染対策です。感染経路別予防策は、標準予防策に加えて行われ、感染性の強い病原体や疫学的に重要な病原体に感染・保菌している患者に対し、それぞれの感染経路を遮断するために行われます。感染経路には、長時間空中を浮遊する飛沫核が気流により室内および遠方に広がって伝播される空気感染、咳やくしゃみ、会話などで飛沫を通じて伝播される飛沫感染、直接接触もしくは間接接触によって伝播する接触感染があります。

 標準予防策は全ての患者の血液、体液、粘膜、損傷した皮膚を感染の対象として対応します。手指衛生はその基本です。体液などを扱う際は手袋、分泌物が飛散する可能性がある場合にはマスク、ゴーグル、ビニールエプロンを使用するなど、処置行為に対して、それぞれの予防策を行います。咳エチケットも標準予防策の一環です。咳エチケットには、咳やくしゃみがあるときにはマスクなどを用いて鼻や口を覆い、分泌物で汚染されたら手指衛生を行うことが含まれます。

 空気予防策は、主に結核、水痘、麻疹感染症の際に必要となります。飛沫核を室外に出さないよう十分な換気と陰圧を保てる個室で管理し、標準予防策に加え、医療従事者はN95マスクを着用します。N95マスクは適切に着用することが大切です。室内の患者は可能であればサージカルマスクを着用します。

 飛沫予防策は、主にインフルエンザウイルス感染症、マイコプラズマ感染症などの気道感染の際に必要となります。飛沫が飛び散るのを防ぐため、個室入室もしくは他の患者と距離をおくことが必要とされます。患者は飛沫の飛び散りを防ぐためにサージカルマスクを着用します。医療従事者は、標準予防策に加え、患者の1m以内で処置を行う際にはサージカルマスクを着用します。 接触予防策は、主に疫学的に重要な薬剤耐性菌や胃腸炎、疥癬の際に必要となります。感染対策のためには個室管理が望ましいです。標準予防策に加え、室内に入る際には手袋およびビニールエプロンを着用します。

 これらを適正に行うことで、薬剤耐性菌などの病原体が人から人へ伝播しないように予防し、拡大を防ぐことが大切です。

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