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AMRの院内感染対策「私たちができること」

ワクチン

2017年9月

 ワクチンで予防できる病気は、VPD: Vaccine(ワクチンで) Preventable(防げる) Disease(病気)と呼ばれています。現在日本では、細菌感染症として、肺炎球菌感染症、インフルエンザ桿菌b型(Hib)感染症、百日咳など、ウイルス感染症として麻疹、風疹、水痘、おたふくかぜ、インフルエンザなど、に対するワクチンが用いられています。

ワクチン

 ワクチンを接種すると、その病原体に対して免疫を獲得し、その病原体がからだに侵入しても、病気にならない、または病気になっても症状が軽くすむことが期待されます。それだけではありません。社会全体で感染症を予防することによって、さまざまな理由でワクチンを接種できない人を守る意味もあります。これは集団免疫と呼ばれる考え方です。特に入院時や面会時に、VPDを発症したヒトからワクチンを接種できていないヒトに感染すれば致命的となる危険があります。

 肺炎球菌ワクチン、Hibワクチン、百日咳などは、接種することで重症細菌感染症を予防します。発熱で受診した際に、接種していれば重症感染症のリスクが下がり、不要な検査や抗菌薬使用を減らすことができます。ウイルス感染症に対するワクチンも、受診の機会を減らし、細菌による二次感染の機会を減らすことで抗菌薬の使用を減らすことが期待できます。ワクチン接種も広い意味で抗菌薬適正使用の一環といえます。

 適切な時期に適切なワクチンを接種することで、自分の身を守るだけではなく社会貢献にもなるのです。

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